中枢性尿崩症の症状

-こんな症状-


極度の多尿

水分を摂っても摂らなくても、昼夜を問わず(24 時間)尿が勢いよくたくさん出るようになります。
成人で1 日に10 リットル前後、もしくはそれ以上になる場合もあります。
また、腎臓内で水を再吸収(尿濃縮)する働きが正常に行われないため、尿は黄色くならず、水のような透明もしくは色の薄い尿になります。


飲んでも飲んでも潤わない激しい喉の渇き

体内が常に水分不足の状態なので、生命を維持するために身体は強く水分を欲しがるようになります。
飲んでも飲んでも潤わない激しい喉の渇きを伴い、唾液も出にくくなるので、常に大量の水分を補給せずにはいられなくなります。
水分が補給できないと脱水症状になり、ショック症状をおこすなど危険です。
温かい飲物より冷たい飲物を好むようになるのも特徴のひとつです。
また、昼夜を問わず排尿と水分補給を繰り返すので、体力を著しく消耗します


その他の症状

主な症状である多尿、口渇(喉の渇き)、多飲の他に、倦怠感、食欲不振、微熱、皮膚や粘膜の乾燥、発汗の減少、ドライアイ、精神症状などがおこる場合があります。


CDI の合併症

腎臓から体内の水分が大量に出ていくので、水腎症や巨大膀胱などになることがあります。
腎臓や膀胱に負担をかけないように、なるべく排尿を我慢することは避けましょう。