中枢性尿崩症(CDI)とは

-こんな病気-


体内の水分が大量の尿となって出ていく病気

間脳下垂体機能障害の一つである中枢性尿崩症(Central Diabetes Insipidus:CDI) は、脳下垂体の後葉という部分から分泌されている抗利尿ホルモン(バゾプレシン)が分泌されなくなる、または、低下することにより発症します。
抗利尿ホルモンというのは、腎臓内で水の再吸収(尿濃縮)を促す働きを持っており、体内に必要な水分量をコントロールしています。
ところが、CDI になると抗利尿ホルモンの不足により、腎臓内で水の再吸収(尿濃縮)がうまく促されず、体内の水分が大量の尿となって出ていくので、体内が常に水分不足の状態になります。

※抗利尿ホルモン(バゾプレシン)はADH、国際的にはAVP とも呼ばれます。


国内の患者数

「約3 万人に1 人」と言われる珍しい病気で、国内の患者数は約4,000 ~5,000 人と推定されています。


発症原因

発症原因として最も多いのは、脳腫瘍や外傷などが原因で脳の視床下部という場所や脳下垂体に障害が発生し発症する続発性CDI で、患者全体の約80% を占めています。
次に原因不明の特発性CDI が全体の20% 弱、遺伝により発症する家族性CDI が約1 ~ 2%です。

 


病気のタイプ別、発症の仕方

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希少な病気であるため情報が得られにくいCDI。当会では、CDIに関する知識や、会員同士の交流・情報交換の場を提供して問題解決に努めています。